-- 天文・理科学ではない宇宙の「産業」「ビジネス」に特化したメディア --
Topics
【独自取材】「宇宙スキル標準の現時点」Vol.2
前号からの集中特集『宇宙スキル標準』全国説明会(8月4日、内閣府がオンラインにて開催)の模様(事務局による説明)を、引き続き、読み物的に再現していく。宇宙スキル標準は、内閣府のホームページ内で検索すれば閲覧できる。EXCELファイルで細かくスキル・業務データベースの一覧化を図った「試作版」は、さらに誰しもに「読んでもらいたい時に、使いやすい、わかりやすい」成果物を目指し、ブラッシュアップしてい
2025/12/16 17:01:25
TOP
記事一覧
データ利活用
インフラ
輸送サービス
空間利用
その他
紙面PDF
ニュースレター購読
サイトについて
広告掲載
お問い合わせ
ヘッドライン(新着。更新情報)
初号機の顧客5社・団体が決定
インターステラテクノロジズの小型人工衛星打上げロケット『ZERO』初号機の顧客が決定し、5社・団体と打上げ契約(Launch Service Agreement、LSA)を締結した。 ▲中央がインターステラテクノロジズの熱田圭史取締役COO 搭載するのは、シンガポールの衛星事業者Ocullospace、キューブサットの製造を通じた学びの機会を提供する米国の非営利団体Wolfpack、大阪公立大学、東京都市大学の衛星4機で、両大学に衛星分離機構を提供し実証する韓国のDALRO Aerospaceを含む。通常は打上げ実証にとどまることが多い初号機において、民間顧客の衛星を獲得したことは世界的にも珍しい事例であり、今回参加した企業や団体・大学は、同ミッションをロケットに衛星を組み込むまでの経験を積んだり、自社の技術を宇宙で試し、実証するという貴重な機会と捉えて参画した。 Ocullospaceは、シンガポールで設立された宇宙探査企業で、特に赤道域のミッションを中心に、アジア全域に向けたIoT特化型衛星サービスの展開を目指している。今回の打上げには1Uサイズのキューブサットを搭載し、地球低軌道(LEO)におけるIoT接続およびリモートセンシングの応用を、LoRaやNB-IoTなどのプロトコルを用いて検証する。 ニュースソースを読む
2025/09/01 19:00:00
東証グロース市場へ上場
アクセルスペースホールディングスは8月13日、東京証券取引所グロース市場に上場した。 ▲中央(左から7番目・右から8番目)が中村友哉CEO アクセルスペースホールディングスは、2008年に創業したアクセルスペースの純粋持株会社であり、同社グループは「Space within Your Reach〜宇宙を普通の場所に〜」というビジョンのもと、創業以来、世界に先駆けて小型衛星を開発してきた。これまでに11機の衛星を開発、打ち上げ、運用した実績と小型衛星の独自技術を基盤に、短期・低コストな開発を進め、顧客の衛星利用目的に合わせた開発・運用サービスの提供や、幅広い産業に新たな価値を生み出す地球観測データの提供に取り組んでいる。これらの事業活動を通して、誰もが宇宙を当たり前に利用できる社会の実現を目指す。 今後も、社会ニーズに応えるサービス提供を可能にするための技術力の向上、宇宙空間および地球の環境保護、そして業界を超えたパートナーシップの構築に努め、ビジョンの達成と事業のさらなる成長に向けて組織が一丸となって尽力していく。 ニュースソースを読む
2025/08/29 19:00:00
地球デジタルツインの実用化を加速
Ridge-iは、生成AIと地球観測データを組み合わせた革新的なプラットフォーム構築のため、日本マイクロソフトとの連携を開始した。 ▲生成AIを活用した地球観測データの取得と解析で実証に成功 リッジアイは今年3月、JAXAと地球デジタルツイン研究に向けたAIの実証を発表した。このプロジェクトでは、生成AIに、JAXA Earth API、Google Earth Engine API、およびJAXAのWebサイト(Earth-graphy、サテナビ)などの衛星データプラットフォームとリッジアイが有する衛星データ利用に関する知見を接続した対話型AIプロトタイプを開発し、衛星解析技術に詳しくないユーザーでも、自然言語での質問により地球環境データの取得・解析が可能なシステムを実現した。 今回の日本マイクロソフトとの連携により、JAXAとの実証で培った技術基盤をさらに発展させ、Microsoft Planetary Computer ProおよびAzure基盤を活用した新たなプラットフォーム開発に着手する。これにより、日本国内での実績を基に、グローバル市場への展開を加速させる。 ニュースソースを読む
2025/08/28 19:00:00
自動車業界の知見等を積極導入
インターステラテクノロジズは、トヨタ自動車およびウーブン・バイ・トヨタと業務提携に関する合意書を締結した。モノづくり分野での幅広い連携を通じ、強固な製造体制を確立することで、高頻度・低コストで打ち上げられる宇宙輸送サービスを実現する。 ▲生産体制全般の仕組みをトヨタと連携して構築 インターステラテクノロジズは、観測ロケット『MOMO』で国内民間企業単独として初めての宇宙空間到達を達成した、日本の民間宇宙輸送のリーディング企業であり、世界中で宇宙輸送能力が不足する中、日本政府が目指す国内の打上げ能力向上に資するため、小型人工衛星専用のロケット『ZERO』を開発している。インターステラテクノロジズとウーブン・バイ・トヨタは今年1月、資本および業務提携を締結したことを発表。ロケットを一点モノの生産から、高頻度打上げに耐えうる工業製品へと構造変革させるための取り組みを具体化すべく、トヨタを含めた3者で合意書を新たに締結した。 今年8月よりトヨタから出向者を派遣し、ロケットZEROの初号機開発から事業化に向けた取り組みまで、幅広いモノづくり分野において支援する。また、インターステラテクノロジズはトヨタが長年培ってきたモノづくりの知見や強みを活用することを見据え、「Toyota Woven City」のインベンターとしても参画した。開発場所は引き続きインターステラテクノロジズの拠点を中心とする。インベンターに参画したのは、スタートアップ企業としては初めてとなる。 ニュースソースを読む
2025/08/27 19:00:00
軽量・コンパクトな反射器を提供
石敏鐵工は、『SLR用小型リフレクター』および『SLR用超小型リフレクター』の販売を開始し、7月29日~8月1日に東京ビッグサイトで開催された第2回「SPEXA」にて初公開した。 ▲搭載機器のサイズや用途に応じて2タイプが用意されている 同製品は、地上から人工衛星に向けてレーザー光を照射し、衛星との距離を高精度(㎜オーダ)に測定する「衛星レーザー測距(SLR:Satellite Laser Ranging)」に使用される重要な反射器である。SLRは人工衛星の正確な位置把握や軌道管理に不可欠な技術であり、近年深刻化するスペースデブリとの衝突リスク低減にも貢献する。 今回発売した製品は、JAXAが開発した小型リフレクター「Mt.FUJI」の技術に基づき、正式なライセンス契約のもとで製造を行うもので、Mt.FUJIは宇宙空間の過酷な温度差(−100℃〜+100℃以上)、放射線環境、ロケット打ち上げ時の衝撃や振動に耐え、長期にわたり高い反射性能を維持できることが特長。その開発成果をもとに、石敏鐵工がロケット上段や小型衛星・超小型衛星にも搭載可能な軽量・コンパクトなリフレクターとして提供する。 ニュースソースを読む
2025/08/26 19:00:00
有人宇宙輸送実現へビジョン刷新
ElevationSpaceは、2030年代の有人宇宙輸送の実現に向け、新しいVisionを「軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網を構築する」とした。 ▲新Visionのイメージビジュアル ElevationSpaceは、地球に帰還可能な再突入機から、軌道上拠点への物資・有人輸送や軌道間輸送へと事業領域を拡張し、軌道上交通網の構築に挑戦していく。同社が描く2040年の世界では、地球・月・火星、そしてその軌道上に多様な拠点が存在し、中でも地球軌道上は、惑星や月の表面にはない微小重力環境を活用した宇宙環境利用の中心地として、研究・産業・居住・観光など多様な都市機能が展開され、地球と軌道上を高頻度にヒトとモノが行き交う世界が実現している。 こうした未来を築くための第一歩が、2026年後半以降に打ち上げ予定の日本初・民間主導の再突入衛星『あおば』であり、無人宇宙環境利用・回収プラットフォーム『ELS-R』、有人拠点からの高頻度物資回収サービス『ELS-RS』である。日本が世界に誇る再突入技術を軸に、地球と宇宙の間に双方向の循環を生み出す仕組みを実装するべく、軌道上拠点への物資・有人輸送や軌道間輸送へと事業領域を拡張し、軌道上交通網の構築に挑戦していく。 ニュースソースを読む
2025/08/25 19:00:00
米国宇宙誌から表彰、国際連携等評価
アークエッジ・スペースの創業エンジニアメンバーで執行役員・生産基盤部長を務める船曳敦漠氏が、米国の宇宙産業専門誌Via Satelliteの「Rising Stars 2025」に選出された。 ▲船曳敦漠氏(ふなびき・のぶひろ)は同時並行的にミッションの異なる衛星7機の開発・生産を進めた 同賞は、宇宙・衛星業界の発展に顕著な貢献をする35歳以下の若手プロフェッショナル25名に贈られるもので、技術革新、事業成長、国際協業など幅広い観点が評価項目となっている。今回、幅広いミッションに対応するために必要な汎用化・標準化を特長とする超小型衛星バスの基本アーキテクチャ構築、実衛星の設計開発、量産化を主導し、ホステッドペイロードサービス、リモートセンシングなどミッションの異なる7機の衛星の同時並行的な開発・生産を進めるとともに軌道上実証を成功させた実績が高く評価された。 ニュースソースを読む
2025/08/22 19:00:00
デブリ除去に革新的な新特許技術
アストロスケールHDは、米国特許第12,234,043 B2号「複数デブリ除去の方法とシステム」を取得した。この革新的な特許技術はスケーラブルで繰り返し可能な複数デブリの除去と制御再突入を可能にする。 ▲新しい特許は次世代のための安全で持続可能な宇宙利用を支える 老朽化した衛星や断片化したデブリで低軌道がますます混雑し、新しい衛星が加速的に打ち上げられる中、持続可能で費用対効果の高い既存デブリ除去(ADR)の基盤となる具体的な方法としては、サービサー衛星がデブリ(「クライアント」)にドッキングし、低い軌道にいる再突入支援衛星(「リエントリシェパード衛星」)に移す。クライアントがリエントリシェパード衛星とドッキングした後、サービサー衛星は分離して新しいクライアントへと向かい、リエントリシェパード衛星が最初のクライアントを安全に大気圏への再突入に誘導する。この行程を繰り返すことで、サービサー衛星が一回のミッションで複数の大きなデブリを除去することができる。 この新しい特許はアストロスケールの複数デブリ除去を可能にするアプローチに基づいており、2026年打上げ予定の『ELSA‐M』は、捕獲や除去を可能にするインターフェースを搭載した運用を終えた衛星を1回のミッションで複数機除去することができる。一方、今回新たに特許を取得した方法は、ロケット本体や古い衛星など、大型でドッキング機能が搭載されていないデブリを安全に大気圏へと誘導する。 ニュースソースを読む
2025/08/21 19:00:00
「農地の見える化」を促進
サグリは、農林水産省「農山漁村」インパクト創出ソリューション実装プログラムにおけるインパクト・ソリューション提供企業として選定された。 ▲サグリは農水省「インパクト・ソリューション」に選定された 同プログラムは、農山漁村が抱える様々な課題に対し、社会的・環境的な変化や効果(インパクト)を生み出す取り組みを全国から募集し、自治体等との連携や伴走支援を通じてその実装を推進するもので、採択された取り組み(1ソリューション)に対し、3地域のマッチングを目指すとされており、サグリはプログラムを通じて、地域課題解決に向けた自治体との連携を強力に推進していく。 推進するテーマは「衛星データ・デジタル地図技術によって、『農地の見える化』を推進し、農地マッチング等を通じて、農地の利用を促進すること」。耕作放棄地の解消や遊休農地の有効活用は、日本の農業が抱える喫緊の課題であり、衛星データとAIを活用し、耕作放棄地や農地の作付け状況等を解析する同社の技術を通じて、その解決に貢献していく。 ニュースソースを読む
2025/08/20 19:00:00
8
9
10
11
12
10 / 全 41 ページ
このフィールドは空白のままにしてください
宇宙経済新聞
ニュースレター
購読申し込み
登録は無料です
受信ボックスもしくは迷惑メールフォルダを確認して購読手続きを完了してください。
【 AD 】
【 AD 】