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ヘッドライン(新着。更新情報)

火山活動を高頻度・高分解能観測
Synspectiveの小型SAR衛星「StriX」は、6月22日に7年ぶりに噴火した鹿児島・宮崎県境の霧島連山に位置する新燃岳の活発な火山活動に対し、高頻度かつ高分解能な緊急観測を実施した。                                          ▲7月3日、新燃岳噴火活動中のSAR (強度) 画像 © Synspective Inc 小型SAR衛星StriX(合成開口レーダー)は、自ら電波を照射し、その反射を捉えるため、雲や噴煙を透過し、夜間でも地表を観測できる。これにより、悪天候や噴煙が続く中でも火山活動に伴う地形変化を捉えることが可能であり、天候や噴煙に左右されずに地表の微細な変化を連続的に捉え、火山活動のモニタリングにおけるSAR衛星の有効性を示した。StriXは、単機でも高い頻度で観測機会を持つが、複数の衛星を協調して運用する「衛星コンステレーション」により、同一地点の観測頻度を飛躍的に向上させ、これまで見逃されてきた短期間での変化も詳細に監視できるようになる。今回はStriXの高い性能を活かし、噴火活動中の新燃岳を連日観測し、変化を捉えることに成功した。 新燃岳は日本で最も活発な火山の一つで、特に2011年の大規模噴火では大量の火山灰が周辺地域に降り注ぎ、社会・経済活動に大きな被害をもたらしました。また、7年前の2018年にも噴火が発生するなど、活動を繰り返す特徴がある。住民の安全確保やインフラへの影響を最小限に抑えるためには、噴火の兆候や活動の推移を正確に、そしてタイムリーに把握することが不可欠である。 ニュースソースを読む
2025/07/29 19:00:00
ベトナムの衛星データビジネス推進
スペースシフトは、ベトナムのVegaCosmosと、衛星データを活用した地理空間アプリケーションと技術開発を目的とした戦略的業務提携を締結した。                                          ▲右がスペースシフトの多田玉青氏CBO(最高事業責任者) スペースシフトの衛星データ解析AIを活用し、VegaCosmosの地理空間プラットフォーム「GEOHUB」を通じてデータ解析サービスを提供することで、環境モニタリング、都市計画、災害リスク軽減、スマート農業といったベトナム国および近郊地域のニーズに対応する。GEOHUBは、衛星ツールやAPIを提供するオープンかつモジュール型のデータプラットフォームであり、ベトナムをはじめとするユーザー層に対し、高度なリモートセンシング製品・サービスを提供している。 VegaCosmosは、スペースシフトが立ち上げた衛星データ事業共創プログラム「SateBiz」(旧称:SateLab)の共創パートナー企業であり、同連携においてもSateBizのコミュニティを活用することで、まずはベトナムおよび日本の顧客向けに実証・導入していく。 スペースシフトは今回の連携を通じて、中長期的なビジネスの創出、地理空間情報を活用したデジタルトランスフォーメーション支援、そして日本とベトナムの二国間協力の強化を目指す。 ニュースソースを読む
2025/07/25 19:00:00
スペースサステナビリティの実現へ
Fusicは、アストロスケールとコーポレートパートナーシップを締結した。宇宙の持続可能性「スペースサステナビリティ」の実現に挑むアストロスケールの姿勢にFusicが共感し、その実現に貢献することを目的としている。 ▲「スペースサステナビリティ」の実現へ挑む Fusicは、クラウド、AI・機械学習、IoT、Webアプリ開発、UI/UXデザインなどを組み合わせる「技術結合力」を武器に、顧客の課題を解決するシステム開発および技術コンサルティングを行っている。近年では、宇宙・衛星開発企業に向けたクラウド基盤構築や衛星データ解析の支援など、宇宙ビジネスにも注力しており、宇宙関連の政府機関や企業とさまざまなプロジェクトを推進している。今後も、同社が有する技術力と知見を活かし、宇宙産業の発展と宇宙の持続可能性の実現に貢献していく。 アストロスケールホールディングスの日本子会社であるアストロスケールは、宇宙のロードサービスとも例えられる軌道上サービスに取り組む中でクラウド分野にてFusicの支援を受けており、スペースサステナビリティの実現には、デブリの除去や衛星の燃料補給などの軌道上サービスが必要不可欠だとする中、同パートナーシップを締結する運びとなった。 ニュースソースを読む
2025/07/24 19:00:00
宇宙に広がる、膜ソリューション
構造物分野で国内外に豊富な実績を持つ太陽工業は、宇宙における膜構造物の研究開発を行うcosmobloomに出資した。今後、宇宙空間における膜・ケーブルなどの柔軟な構造物の社会実装に向けた共同研究開発を推進し、将来的な製造・販売の可能性についても協議のうえ検討を進める。 ▲スペースコロニーデモンストレーションモジュール(©JAXA/東京理科大学/清水建設) 膜やケーブルといった薄くて軽い柔軟な部材から成り立つ構造は、いわゆる「ゴッサマー構造」と呼ばれており、古くから宇宙機の構造様式として注目されてきた。軽量性、展開性、収納性に優れており、小さく折りたたんで宇宙空間に運ぶことができる。一方、きわめて柔軟な構造物のため、その挙動を予測することが難しいという難点がある。cosmobloomは、非線形弾性力学解析コードNEDA(Nonlinear Elasto-Dynamic Analysis code)という独自の解析技術を用いてこの挙動予測を行っており、この技術は2010年にJAXAが打ち上げた小型ソ-ラー電力セイル実証機IKAROSの膜面展開シミュレーションに実際に利用されている。 太陽工業は、19年に作製した宇宙の居住空間を検証する『スペースコロニーデモンストレーションモジュール』をきっかけに、宇宙関連事業への検討を開始した。21年には「宇宙開発利用加速化戦略プログラム」(スターダストプログラム)の一環である「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」(国交省および文科省連携)の技術研究開発に参画し、22年から「月面インフレータブル居住モジュールの地上実証モデル構築」に取り組んでおり、現在も開発を継続している。 ニュースソースを読む
2025/07/23 19:00:00
浜松で宇宙ビジネス創出を加速へ
ALTILANは、さらなる事業拡大と成長を目指し、本社を7月1日からFUSE(Co-startup Space & Community FUSE)に移転した。これにより、今まで以上に地域に密着し、浜松を中心に宇宙ビジネスの創出・拡大に向けた活動を加速する。                                          ▲ALTILAN本社の移転先「FUSE」はJR浜松駅・遠鉄新浜松駅から徒歩5分 FUSEは、地域金融が手掛けるスタートアップ支援のシェアスペースであり、「人類が太陽系内を自在に移動し、星を単位とする生き方が当たり前になっている世界」をビジョンに掲げ、月・火星以遠を目指す宇宙機器開発と関連事業の展開、および非宇宙/異業種企業の参入支援を行うALTILANは、この度の移転により、FUSEに集う多様な起業家・企業・支援機関の皆様との日常的な交流を実現し、宇宙ビジネスと他産業との新たな融合による革新的な事業創出を目指していく。 新本社となるFUSEを拠点に、同社は次の実現に向けて邁進する。①地域エコシステムのさらなる強化②地域密着型の宇宙ビジネス展開③オープンイノベーションの加速④次世代人材の育成・交流促進。 ニュースソースを読む
2025/07/22 19:00:00
累計契約自治体数が40を突破
衛星データを活用し持続可能な水道事業の実現を支援する水道DXソリューション『天地人コンパス 宇宙水道局』の累計契約自治体数が40を突破した。                                          ▲わずか2ヶ月で契約数が大幅増加 衛星データを活用し持続可能な水道事業の実現を支援する水道DXソリューションである天地人コンパス 宇宙水道局は、約100m四方のメッシュ単位で漏水リスクを5段階で診断する。管路ごとのリスク診断を行う「管路単位のリスク診断」を組み合わせることで、水道インフラの状態をより細かく把握し、より効率的な維持管理が可能になる。 管路診断結果に基づく「健全度」(漏水リスク診断結果)と、一般住宅から重要給水施設(病院、学校、避難所など)まで、あらゆる施設や暮らしへの影響を包括的に考慮した「重要度」を組み合わせて評価することで複数の「更新優先シナリオ」を作成。平時の漏水リスクを重視するシナリオや、災害時の社会的影響を重視するシナリオなど、地域課題や目的に応じた柔軟な設定が可能で、環境の変動を考慮したシナリオを通じて、各管路の更新優先順位を合理的かつ透明性をもって決定することで、有用性の高い計画策定を支援する。 ニュースソースを読む
2025/07/18 19:00:00
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